献体登録を検討している方と登録者の遺族が知っておくべきこと

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本記事の内容は、原則、記事執筆日(2023年2月14日)時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

献体登録を検討している方と登録者の遺族が知っておくべきこと

昔と比べて認知度が高くなり、後世の医学の発展に役立ててもらおうと、献体を希望する人は増えつつあります。
その反面、実際の手続きなどについてはあまり知られていないのが現実です。
この記事では献体について、申し込み方法から全体の流れまで詳しくご説明します。

献体とは?

献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。

出典:公益財団法人日本篤志献体協会HP

献体のメリット

献体のメリットとして、主に次のような点が挙げられます。

  • 医学の発展に貢献できる
  • 無償で火葬できる

献体後の遺体は、解剖実習を行った大学にて火葬され、遺骨となって遺族に戻されます。

大学までの遺体の搬送や火葬の費用は大学が負担し、献体者や遺族の負担はありません。

また、大学の公式行事として毎年慰霊祭が行われています。

献体のデメリット

献体のデメリットとして、主に次のような点が挙げられます。

  • 遺骨が遺族に戻されるまでに1~3年かかる
  • 遺体が大学に搬送されるまでのタイムリミット(約48時間)があるので、それに間に合うように葬儀をスケジューリングしなければならない

献体登録できない場合がある

大学によっては献体登録できる人を一定の年齢以上の人に制限しています。

また、臓器提供を希望する場合は検体することができません。

献体登録しても献体できない場合

献体登録をしていても、次のようなケースでは献体することができないことがあります。

  • 遺族の中に献体に反対する人がいる場合
  • 遺骨を引き取る遺族がいない場合
    ※納骨堂がある大学の場合は遺骨の引き取り手がいなくても献体可能
  • 臓器提供をした場合
  • 大学のある場所から遠い場所で亡くなった場合
    ※亡くなった場所の近くの大学に献体できる場合もあります。
  • 病理解剖(病気の原因を調べるための解剖)や法医解剖(犯罪性がある場合や死因が判明しない場合に行わる解剖)が行われる場合
  • 遺体の損傷が激しい場合
  • 葬儀用のエバーミング(遺体の防腐処理)を施した場合
  • 感染症にり患している場合

献体前後の流れ

献体前後の流れは、概ね次のようになりますが、献体登録をした大学によって異なる点があるので、ご注意ください。

  1. 献体について遺族の同意を得る
  2. 献体登録する大学を選ぶ
  3. 献体登録に申し込む
  4. 会員証(献体登録証)を受け取る
  5. 死亡
  6. 遺族が献体登録大学に訃報を入れる
  7. 通夜・告別式(任意)
  8. 遺体が大学に搬送される
  9. 大学にて防腐処理等の解剖準備
  10. 解剖学実習
  11. 大学側で火葬
  12. 遺骨が遺族に返還され感謝状が贈られる
  13. 大学の公式行儀として慰霊祭が行われます

献体をした場合の葬儀はどうなる?

献体が決まっている場合、遺体を大学側に引き渡す前に葬儀をするのか、それとも引き渡した後に葬儀を行うのかで葬儀の内容が変わります。

引き渡し方法は以下の方法があります。

  • お通夜などもせず直ちに引き渡す。
  • お通夜又はお別れを済ませてから翌日に引き渡す。
  • 通常どおりお通夜、告別式を済ませてから引き渡す。

献体登録できる大学

献体登録ができるのは、医学部または歯学部がある国内の大学です。

大学の所在位置と同一の都道府県に住んでいる方のみ登録できます。

まとめ

以上、献体について説明しました。献体には故人と遺族、双方のさまざまな思いが絡み合います。本人の意思だけでなく家族、近親者の思いも考慮して決めるようにしましょう。

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本記事の内容は、原則、記事執筆日(2023年2月14日)時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

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